院長の「JoJoブログ」

桜吹雪

2011-04-13 00:30:20投稿

先週から今週にかけ、山口県内は、どこも桜が満開で、特に、先週末は、絶好のお花見日和だったと思う。
日本人にとってお花見といえば、桜の下で飲み食いするというイメージが、一般的だ。


以前、アメリカの首都、ワシントンの近郊にしばらく住んでいたことがあり、一度だけ、ポトマック河畔の桜並木のお花見に出かけた。ポトマック河の桜は、明治の終わりごろ、日本が贈ったプレゼントとしてあまりにも有名だ。しかし、贈られた側のアメリカ人のお花見といえば、ひたすら、桜の咲く道沿いを歩いていくだけ。川沿いにベンチがおいてあるところもあるが、そこに座ってサンドイッチを食べている姿などは皆無だったし、ましてや、敷物を広げて(もともと家の中も靴を履く国なのでそんなこと考えられない)酒を飲んだり、弁当を広げたりなんてしようものなら、bad mannerのきわみだ。
当時、そのポトマック河沿いで、「cherry blossom tour」と名づけられた、無料観光ツアーが体験できた。お花見ツアー?と思いきや、河沿いに数多くならぶ、有名な建築物などを、ツアーガイドが説明しながら、ひたすら歩いてみてまわる歴史散策ツアーで、どうも、日本人としては、しっくり来なかったのを覚えている。


ポトマック河ほど世界的ではないが、山口市には、ホタルで有名な一の坂川があり、川の両岸は、すべて桜の木だ。先週、その一の坂川から瑠璃光寺までの道を走ってきた。桜は満開をちょっと過ぎたくらいで、風がふくと花びらが舞い散った。桜吹雪の中をジョギングするなんて、弁当広げるだけがお花見じゃないぞ、これがホントのお花見だぞと、気をよくしながら一人スローランニング・・・
我が街防府を流れる佐波川沿いにも、あちこちで桜が咲いている。一の坂川で気分がもりあがったついでに、佐波川も走ってみることにした。元橋近くの河川敷公園の一角に、桜が両サイドに咲いている小道があり、再び桜吹雪の中を鼻歌気分でジョギングしていると、その小道に立てかけてあった標識が目にとまった。
「高齢者・健康の道  防府市」
ガーン。