ピル外来

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院長よりひとこと

避妊用に発売されている低用量ピルは、世界中で数多くの女性に使われている最も安全な薬剤です。しかし、日本では、ピルの多用がエイズを蔓延させるという 一部有識者の意見のせいで、先進国のなかで、最もピルの普及が遅れていました。
しかし、それがあやまりであるということが証明され、ピルの副効用(副作用ではありません)なども認められて、平成18年2月、日本産婦人科医会から新しいピル処方のガイドラインが誕生しました。基本的には規則的な月経があり、タバコを吸わない女性ならだれでも、簡単にピルを使用することが可能です。また、避妊を目的としない服用もあり、月経困難症の方には、保険診療での処方も可能となりました。
毎月の月経がとても憂鬱な女性はぜひ 一度ピルを飲んでみてください。

ピルを希望されるかたへ

ピル外来は、診療時間中の予約をしていただければいつでも受診可能です。血圧を測定し、簡単な問診におこたえいただいたあと、私費診療の方は、クリニックの中で直接薬をお渡ししています。場合により、検査、診察などを保険診療で追加することがあります。
ただし、副作用の問題から、肥満の方、血圧の高い方、喫煙される方、45歳以上の方には処方しておりません。

 

1)低用量ピルを処方する場合

  1. 避妊目的に服用を希望される方
  2. 月経前に、頭痛、乳房のはり、イライラなどの月経前緊張症のある方
  3. ニキビでお悩みの方
  4. 月経過多、月経痛など、とにかく月経がつらい方(保険の適応があります)

上記に当てはまる場合でも、副作用の問題から、肥満の方、血圧の高い方、喫煙される方、45歳以上の方には処方しておりません。

2)月経周期の調節を希望される場合

→中用量ピルを指導通りに服用してください。
旅行の予定など月経をずらしたい時期の1ヶ月から2週間前にはご来院下さい。

※ずらしたい月経の一つ前の月経が始まって5日目までに受診されるのが、もっとも調節がしやすいです。
ただし、ホルモン剤を一度も内服された経験のない場合、まれに、吐き気がして服用できない方もおられますので、あらかじめご了承いただきますようお願いいたします。

※確実性を期すために、月経周期の一定しない方、40歳以上の方には原則的には月経周期の調節のための処方はお断りしております。

3)避妊を行わず性交渉があり、妊娠しては困る場合の緊急避妊を希望される場合

→緊急避妊用ピルを指導通りに服用してください。
性交渉からできるだけ早めに(70時間以内)お電話のうえ、ご来院下さい。
 

ピルの料金について 

低用量ピル : 1シート(1周期分)先発品2,500円(消費税別)後発品2,200円 (消費税別)

中容量ピル : 錠剤の個数にかかわらず必要分2,000円(消費税別)

緊急避妊ピル:  低用量ピルと同時処方で1回分17,000円(消費税別)

保険適応のある方は、お近くの薬局まで、処方せんをお持ちください。