院長の「JoJoブログ」

定期預金

2011-04-28 23:39:42投稿

今年も国民健康保険組合から「特定健診」の受診券が届いた。40歳以上に義務付けられたメタボ健診のご案内だ。生活習慣病を予防して、医療費削減を狙ったこの作戦、全国的に成果はあがっているのだろうか?
当院でも、特定健診は行っているので、これまでにも、健診の結果がメタボの人には、「運動しましょうね」と声をかけてきた。医者がメタボだと、あまり説得力がないが、当の自分は、健診結果的には、きわめて優等生で、数値もすべて理想の値なので、「ま、いっか」と特に運動もしないで、昨年まで過ごしていた。
しかーし・・・ ひそかに自分では目をそむけていた計測結果があった。
特定健診の項目は、腹囲、血圧、血糖値、肝機能、血清脂質だけで、確かにこれらは、すべて正常範囲。けれど、身長、体重をはかるついでに表示される”体脂肪率”が、正常範囲を超えていたのだ。BMIは21くらいで太ってはいないのに、体脂肪率だけ高い・・・いわゆるメタボの人が多いのは内臓脂肪といわれているが、私の場合は、明らかに皮下脂肪。そして、ほとんど運動とは縁のない生活でつくられた筋肉のない肉体。近頃の高級な体重計は、いらんお世話といいたくなるくらい多項目にわたる計測値が表示されるが、たまにそういうメカの上に乗ると、筋肉量も数値として示される。私の場合、これがまた、見たくない値。
いやな数字をじっとにらみ、ジョギングと筋トレをはじめた今、優秀な計測項目はよしとして、とにかく”体脂肪率”が下がることをひとつの励みにしよう・・・と考えていた。しかし、いまだその励みになるような数値にはお目にかかれない。ランニング関係のどの本にも、「ジョギングなどの有酸素運動は、脂肪を燃焼し、ダイエットに最適です」と書いてあるのに・・・
先日、あらたに読んだ本の1冊に、私にとってキョーレツな1行をみつけた。「内臓脂肪は、普通預金、皮下脂肪は定期預金といわれています。」