院長の「JoJoブログ」

月間走行距離

2012-02-20 18:23:10投稿

マラソンの練習というと、何より「月間走行距離」が重視される。
野口みずき選手の名言、「走った距離は裏切らない」というのも有名で、実業団の選手などは、1か月1000㎞位は走っていると聞く。公務員ランナー川内選手も、普段の練習で、プロ選手のように走行距離を稼げないので、レースにどんどんでて、それをトレーニングのひとつとしているという。

しかし、世界レベルでみると、男女ともに圧倒的強さをほこるアフリカ勢は、700㎞くらいしか走っておらず、日本人選手は走りすぎで、故障が多く、かえって記録がのびないのではという意見もあるらしい。
筑波大学体育センター、吉岡利貢氏は、マラソンは走るばかりの練習でなく、クロストレーニングで、走力をつけられると主張しておられ、走行距離重視の練習に警鐘をならしている。
 彼のいうクロストレーニングは、主に自転車によるものだが、決して、練習量が少なくてOKというわけではない。当たり前だが、自転車でもかなりハードな練習をしなければ、マラソンの記録更新は望めない。

まあ、そんなトップアスリートの話は、私なんかには、関係はないのだけれど、私も、いばって、「月間走行距離は○○kmです!!」といいたくて、今までは、がんばってきたつもりだ。
けれど、実際は、思い通りにはいかず、少し無理をすると、すぐにどこかが痛くなり、結局月100㎞も走れないので、なかなかモチベーションがたもてない現実。

ところが、私の参加するランニングクラブには、私とそれほど変わらない走行距離で、フルマラソンを完走した中年女性が結構いる。彼女たちにきいてみると、やはり、ジムに通っているとか、スイミングをしているとか、仕事で一日中歩いているとか、走る以外で筋力をつける努力をしているんだということがわかってきた。

そこで、私も、最近は、あまり走行距離にとらわれることなく、痛めている脚に負担のかからないような練習で、自分なりにがんばろうと気持ちを切り替えている。走る以外の練習としては、自転車、ステップマシーン、階段の上り下りなど。毎日何とか合計1時間は、マラソンのための自主トレをしているつもりだ。
昨日は、クロストレーニングの一環(??)で、スキーにもいった。
年1回しか行かないので、スキーの上達は今更望めないけれど、去年までよりも、すべっている時の脚のだるさはなかったし、いつもとは違う筋肉を使ったのは、実感できて、それなりの成果があったのではないかとひそかに満足している。
これからも、走行距離を伸ばさずに(?)筋力をつけ、そのうちフルマラソンに挑戦したいなと思う今日この頃である。