院長の「JoJoブログ」

ホワイトバースデイ

2013-04-22 18:48:48投稿

昨日は、私の誕生日だった。そして、その日の朝、目覚めた場所は東京。
朝早く、ひとり東北新幹線にのり、日本乳腺甲状腺超音波学会に参加のため、福島市に向かった。新幹線の車内では、東京駅で買った駅弁が朝ごはん。食べ終わってうとうとしていたが、郡山の手前で、はっと目が覚め、車窓の景色で、眠気は完全に吹っ飛んだ。
なんと、外は真っ白。吹雪。

天気予報で、東北には雪だるまマークがついていたのが気にはなっていたが、まあ、4月だし、ぱらぱら降る程度だろうと思っていた。ダウンコートは、春の衣替えクリーニングの3割引きで、すでに片づけてしまったし、何を着ていこうかと悩む旅。何とか、春用のコートの下に重ね着をして、寒さには備えていたけれど、外の景色は、完全に一面銀世界で、春とはよべない。道路にも積もっている。
広島で生まれ育ち、成人してからも、ほとんど山口県内で生活しており、年に数回しか雪を見ることはない私にとって、4月に積雪を見るなんて、人生初。福島県に足を踏み入れるのは、人生で2回目だが、1回目は郡山だったので、福島市は人生初。しかも、自分の誕生日に雪景色だなんて、もうこれは、人生初というより、人生最後。
ニュースによると、福島市では、観測史上もっとも遅い積雪だったらしい。そんな日に、うまれて初めて福島駅におりたつなんて・・・

学会を終えて、会場を出るころには、さすがにほとんど雪は解けていた。福島駅で、まだ少し残っている雪を眺めながら、これで、誕生日に雪をみるのは、最後だろうなあとやけに感慨にふける。
その時、私が乗る予定の時刻の新幹線がホームに入ることを告げる場内放送があったので、えらく早いなと思いつつ、ホームに急いだ。「列車は10両編成で参ります」という放送に、あれっと思ったが、新幹線を待つ。そして、乗るべき指定席の号車番号の前で待っていると、列車は通り過ぎた。急いで、列車の最後部のところに行き、ホームに立っていた駅員さんに、「あの~14号車は・・・」と尋ねると、「このあと、ここに来てくっつきます。」とそっけない。
そう、東北新幹線と山形新幹線は、福島―東京間は連結して走るため、ここ福島駅で、合体するのだ。まあ、東北の人にとっては常識で、それがどうしたの?といわれそうだが、私にとっては、福島で降りたのは初めてだし、知識としてわかってはいたものの、詳しい場内放送を聞いていなかったこともあり、ちょっとオドロキ。

待てよ、ここで待ってれば、その連結作業を見れるんだな。こんなことは、めったにないことだし、発車時刻までまだあるから、その連結の瞬間を見てから乗ることにするぞ。と、今度は突然ミーハーな自分になる。
そして、その場で周囲をよく見ると、連結する場所にだけ、ホームに柵があり、その柵には、「みんなで仲良く見てね。乗り出さないでね。」と書いてあるではないか。私のほかにも連結を見学しようとする人がチラホラ。「そうだよね。みんな一度は見てみたいよね。」
その数分後、合体すべき車両がやってきて、30m位はなれたところで、いったん停止。そこから、駅員さんが通信機器で新幹線の運転手(おそらく)と話しながら、ゆっくりと誘導する。そして、つばさ号とやまびこ号はあまり大きな音を立てることもなく、スーッとそれぞれの連結器の♂と♀がかぱっとはまりひとつになった。何となく、パソコンのUSBのジャックにケーブルをはめるのに似ている。
駅員さん、「はい、オッケーでーす。」
いとも簡単。

でも、私にとっては、新幹線が合体する瞬間を見るなんて、またまた人生初。
おそらく、人生で最後のホワイトバースデイ。初めてのことだらけで、この一年、波乱な年になりそうな予感。