院長の「JoJoブログ」

大学受験事情

2013-06-16 22:01:39投稿

最近、大学入試センター試験が廃止の方向で考えられているというニュースがあった。
共通一次試験が始まったとき、それはそれで画期的だったし、センター試験として、私立大学も参加する形になったとはいえ、30年以上続けられてきたこのマンモス試験がなくなってしまうのは、私としては、ちょっと悲しい気がする。
 
現在、わが家に受験生がいるので、最近はよく受験について調べてみるし、逆に自分の受験生時代を思い出すこともあるのだが、昔との違いに、戸惑うことが多い。国立大学でも、推薦入試がかなりふえ、AO入試、地域枠推薦など、本当に複雑になった。また、以前からあったであろうスポーツ推薦にいたっては、ひたすら競技成績が重視され、学部を自分で選ぶこともできないらしい。
ただ、昔と決定的に違う良い点は、主にネットを使って、複雑怪奇な受験方式をはじめ、様々な情報がホント簡単に手に入れられるということだ。大学案内のパンフレットでも、大学に問い合わせることなく、クリックひとつで、冊子が手に入る。大学のホームページ自身も充実しており、どんな学校かを知るのもその気になれば容易なことだ。
共通一次の点数だけで、ほぼ合否がきまり、たった1校しか受験できなかった自分たちのころをとやかくいってもはじまらないが、私が、山口大学を選んだのは、ただ単に偏差値と一次試験結果で入れるだろうと考えたからだけで、大学がどんな場所にあるのか、どんな先生や先輩がいるのかなんて、まったく知らずに受験した。というより、そんなことが調べられると思ったこともなかった。インターネットも、携帯もなかったあのころ、受験情報は、予備校が出す紙媒体が中心で、本屋に行っては、受験雑誌のようなものを立ち読みして情報を仕入れていた高校生の自分を思い出すと、楽しい思い出ということではないんだけど、なんとなく今に通じているあの巨大な規模の試験がなくなってほしくない気がするのだ。

まあ、私のセンチメンタルのために、センター試験が続いていく必要はないんだけれど・・・
今でさえ複雑な入試が、さらに、今までとまったく違う受験方式に代わってしまったら、少子化で、50%以上の子供が大学に行く時代、受験はいつ?受験生って誰なんだ?という気になってしまうのは、私だけだろうか。