院長の「JoJoブログ」

佐波川自転車道

2014-06-28 13:05:30投稿

防府市内の中心を流れる1級河川、佐波川。
その川沿いの道は、佐波川自転車道とされていて、起点から終点までの片道が22.7㎞。数キロ毎に、青い標識が立ち、起点から何キロかが示されているし、曲がるときには、自転車道は、こちらと矢印で教えてくれる。
まったくの自転車専用道路ではないし、路面もあまりよくないので、すごくいいコースとは言えないが、起点が自宅のすぐ近くなので、まあ、私のロードバイクライダー(!?)としてのホームコースといっていい。
防府市には、競輪場があって、本気の自転車乗りが、人口の割に多いので、サイクリングロードやサイクリングターミナルがあるのだろう。先月、自転車屋さんに、調整してもらって、チェーンの気になる音もしなくなったので、やっぱり、時間があるときは、ロードバイクに乗るしかない。

ホームコースといいながら佐波川サイクリングロード、走るのはかなり久しぶり。前回走った時は、まだ冬で、ひたすら風が強くて、寒かったのを思い出す。今回は、梅雨の晴れ間で、少し暑いかと思ったけれど、川を上っていくほど気温が下がる感じで、風も切るので、気分爽快。

川沿いの景色は、初夏の緑一色。田植えも終わって、田んぼは真緑だし、山の木々も新芽が濃くなっている。見慣れた田舎の風景だけど、かつて高校時代、美術部で油絵を描いていた私としては、「この風景を絵にしたら、9割は緑だよな~」などと思いをめぐらす。
川の土手に、これでもかというくらいのびた雑草たちにとっては、本日、御用納めの日らしい。あちこちで、草刈作業の真っ最中。腰に器械をまきつけ、ガーッと音を立てながら作業員さんたちが手際よく草を刈っていく。
しばらく行くと、弁当箱くらいの器械をもって、操作している作業員さんを見かける。「何、あれ?」と思って、彼の視線の先を見ると、なんと、畳半畳ほどもあるボートを裏返したようなでっかい機械が、勝手に土手を動いている。「あんな大きな器械をリモコンで操作するなんて・・・草刈にもいろいろあるんだなあ」
自転車で走らない限り、こんな光景を目にすることもないなあと、やけに関心した草刈エリアをぬけると、また同じような景色。車も人もほとんど通らないので、聞こえるのは、川のせせらぎと風の音。そして、鳥たちのさえずり。「ホーホケキョ」「ピピ、ピピ」鳥の名前なんかほとんど知らない私でも知っているような鳥があちこちに姿を見せる。カラス、スズメ、トンビ、ハト・・・とまあ、この程度は、街中でもみるけど、シラサギに、なんとキジらしきトサカの赤い鳥まで田んぼにお出まし。「あれは、確かにキジだよね~まさかクジャクじゃないよね~」と一人でつぶやく。

あまりアップダウンもなく、自然豊かな佐波川自転車道。数人のロードバイクライダーに出会い、何となく嬉しくなってスピードをあげてみたり、鳥に目が行ってバランスを崩したりしながら走っていると、あっという間の往復45㎞。気持ちよくカロリー消費できた。