院長の「JoJoブログ」

ネイル

2014-07-17 22:48:43投稿

ネイルサロンなんてものを昭和の時代には見たことがないような気がするが、ここ10年くらいで、急に日本の若い女性たちの間で、ネイルケア、ネイルアートといわれるものが広まってきているように思う。

医学部を卒業する半年前、大学病院での臨床実習もすべて終わり、あとは卒業試験と、国家試験だけになったころ、「医者になったら、爪なんてのばせないし、マニキュアとか塗れないから、私にとって、爪を伸ばせるのは、人生で今だけしかないかもしれない」と考えた若き日の私は、国家試験までの半年、勉強しながら、爪を伸ばして、安いマニキュアを塗るのを、つかの間の楽しみにしていた。
卒業式後の謝恩会では、ちょっとしたドレスを着て、できるだけ爪が人様にみえるように手を動かしたりしてみたが、野暮な男たちばかりの集団で、まあ、「きれいな爪だね」なんて言ってくれる人もなく、ちょっと寂しかった記憶もあるが、それから、24年、爪など一度ものばしたことないし、マニキュアを塗ったこともない。

最近、患者さんを診ていると、結構、ネイルアートをがんばっている人を見ることが増えてきたが、まったく自分には縁がないものと思っていた。
ところが、最近、暑くなってきてサンダルを素足で履くことが増えてくると、長距離走で何度も出血して、黒ずんだ足の爪がほんとに醜いので、いやになるなあと思っていたところ、「そうだ、ペディキュアという方法があったんだ!」と突然思い立った。
そうだよな~足の爪なんか仕事に関係ないし、サンダル履いた時に、少しでも黒いのが目立たないようにすればいいんだから・・・何で早く気付かなかったんだろう?

というわけで、今日、何でもいいからと、安いマニキュアを買いに行った。いざ、買うとなると、除光液や、やすりなども、必要だし、肝心な色をどうするか決められない。買う前は、赤や青の目立つ色がいいような気もしたが、よく考えると、塗る爪の色自体が、黒く醜いわけだから、あまり目立たないことが大事だ。結局、最も目立たなそうな肌色と、薄いピンク色のマニキュアを1本ずつゲット。

24年前には、足に塗るなんて考えもしなかったし、今回、ペディキュアは、生まれて初めての体験。私の爪は黒いだけでなく、何度も途中で抜け落ちたりしているので、新しい普通の爪と黒い古い爪が重なっていてデコボコ。まずは、可能な限りやすりをかけて、表面を平らに近づけ、とりあえず、塗ってみた。
これがまた、10本塗るとなると、結構時間がかかるし、なかなか乾かない。こんな時、ホテルでもらってきた、足の指の股に挟むヤツ(物の名前がわからない)が役に立つ。しかも、黒くなっていないところはいいが、肝心な黒くなっているところは、塗っても黒さはなかなか隠せない。乾かしては塗り、何重にも塗っていると、まあ、パッと見は黒っぽさが目立たなくなったので、これでよしとするか・・・

よく見ると、がたがたは改善したわけでもないし、色もなんとなく黒ずんでいるけれど、塗る前よりは、まし。サンダルを履いてみると、パッと見の黒さがなくなったので、ま、いっか。

だれも、私の足をしげしげとみる人はいないだろうしね・・・ということでネイルケア終了。