院長の「JoJoブログ」

下関海響マラソン

2014-11-02 19:26:10投稿

今日、かねてから参加するのが目標だった「下関海響マラソン」を走ってきた。
心配したほど、天気は悪くなく、海沿いはかなり風が強かったけど、走りやすい気候といってよかった。

今回、念願の大会にエントリーしたのは、半年も前で、そのころには、かなり、このレースにむけてがんばるぞと気合が入っていたが、9月にトレランレースでリタイアしたり、あちこちの痛みがあったりで、練習も十分でなく、10月以降、モチベーションは低下。どのくらいのタイムを目標に走ろうかと、今朝まで悩んでいた。フルマラソンの自己ベストを目指すには、明らかに練習不足で無理。完走のみを目指して、ゆっくり走るのもいいけど、制限時間ぎりぎりに走ってると帰りが遅くなるし・・・etc なかなか気持ちが決まらないままスタートラインにたった。
ただ、固く心に決めていたことは、決して歩かないこと、大会を楽しむこと、笑顔でゴールすること。

このマラソンの最大の特徴は、コース設定。関門橋の下、海沿いを走る風光明媚な景色が続く、前半20㎞ほぼフラットなのに、後半はアップダウンばかり。とにかく前半をとばすと、ロクなことにならないと、誰もがいう難コースなので、まあ、初めは、ゆっくり適当に行きましょうと、とろとろ走っていた。5㎞をすぎたころ、4時間半から5時間の範囲で走るというランニングクラブの仲間に会い、とりあえず、ついていくことにした。結局、28㎞位までは、グループで一緒に走って、大体このままだと、4時間40分くらいのゴールかなあというペースをキープ。30㎞前後で、皆がバラバラになり始め、その後は自分のペースで何とか走った。

楽しむことが大事なので、とにかく、エイドにはすべてよる。往復のコースですれ違う知り合いには声をかける。沿道の応援にもできるだけ応えるし、カメラをみたら手を振る。う~ん、順調、順調。

海峡に突き出た人工島で食べられる”菊川そうめん”のエイドを楽しみにしていたのに、人が多くて気付かず、「そうめんありま~す」というボランティアの人の声に、慌ててちょっとバックしてしまったが、30㎞過ぎても、自分としては、1年前のフルマラソンより、つらくなく走れていた。「去年より1キロ15秒くらい遅いペースで走ってるからやっぱ楽なのかも。最後までこれでいけるかんじじゃん。」と、あと10㎞まではよかったが・・・
35㎞付近の給水所で、仲間に出会い、「ラスト6㎞がんばりましょう」といわれて、ついていこうとしたけれど、急に足の裏の痛みが強くなってきた。もともと彼は私なんかよりはるかに走力が上なので、あっという間に姿が見えなくなり、手元の時計をみると、ペースがキロ当たり1分も落ちていた。「まずい・・・」
ひたすら自分に言い聞かせる。「絶対歩くな!限界と思ってるのは、脳で、脚じゃない!フルマラソンはメンタルが勝負!」
そこからは時計を見ることもやめ、ただひたすら、足の痛みと自分との戦い。ゴールの海峡ゆめタワーが目に入っても、脚は前になかなか出なかったけど、とにかく最後まで歩かなかった。
そして4時間43分でゴール。練習不足のタイムとしては、上出来で、初めに自分に誓ったことをすべて守れたことが、とてもうれしく、完走メダルをかけてもらうとき、目頭が熱くなった。
完走証をもらって、やっと座って、それを読んだとき、下関市長の名前で以下の文章が書いてあり、これにも感動!

42.195㎞に及ぶ長い距離でしたが、最後まで自分を信じ、闘い抜いたあなたの「気力、体力、勇気」は、称賛に値します。

    40㎞の最後ののぼり坂にて