院長の「JoJoブログ」

メインテナンス

2015-07-27 16:25:24投稿

ロードバイクに乗り始めて1年半。天気がよく、時間もあるときしか乗らないので、いまのところ合計走行距離は1800km位で、1カ月100㎞平均くらいしか乗ってない。
まあ、距離稼ぐのが目的ではないので、そんなことはどうでもいいんだけど、1800㎞走る間、パンクなど、走れなくなるようなトラブルがないのは、運がいいだけとはわかっている。
乗り始めのころ手にした、ロードバイクのマニュアル本には、パンク修理も自分でできない人は、乗る資格がないと書いてあり、タイや交換の練習をしなきゃと、いつも思うには思ってきたけど、必要性にかられないので先送り。
どこかに出かけるときにも、車がミニバンで、バイクは車輪をはずさなくても、ポンとのってしまうため、タイヤ交換どころか、車輪を外すこともない。
スポーツバイクと呼ばれるものは、大体、車輪が外せるようになっていて、特に前輪は、レバーをあげるだけなので、着脱簡単。後輪は、チェーンがスプロケットにかかっているので、ちょっとだけ複雑。そんなこと、知ってはいるけど、外す必要がないから外さないだけで、今まで過ごしてきたのだ。
形から入る自分としては、パンク修理セットと、自転車を分解して運ぶための輪行袋は買ってそなえてあるが、自慢じゃないがそれらは買ったままの状態で、封をきったことばない。

この週末、意を決して、車輪外しに挑戦。
家の玄関に愛車が置いてあるので、自転車マニュアル本2冊と、タブレット端末、おやつと飲み物も忘れず玄関マット上に並べ、気合を入れる。YouTubeで、車輪外しの動画があると知人に聞いたため、まずはそれを検索して、閲覧。何となくわかるけど、動画といってもあんまり詳しくないので、詳しく出てそうな、自転車ショップのホームページにたどり着く。ざっと目を通してから、今度はマニュアル本を広げる。ほぼ似たようなことが書いてあり、「できるんじゃねぇの?」

まず、前輪外し。これは過去に一度やったことがあるので、すぐにできた。問題の後輪外しに入る前に、外した前輪を雑巾でよく拭く。スポークも1本ずつ拭き、玄関の上に置いておく。
いよいよ後輪。シフトをアウターとトップにかえてから、車体をひっくり返す。ブレーキを解放するとよいと書いてある。「ブレーキ解放って何?」
ひとつひとつ、2冊の本と、端末の説明ページをみてからやってみる。やっとレバーを外しゆっくり車輪を持ち上げる。チェーンに引っかからないようにはずすと、心配する間もなく後輪が外れる。「簡単じゃん…」

はずれた車輪は良いとして、問題は、残った本体。当然といえば当然だけど、チェーンが外れてぶらさがった状態。チェーンが外れたってことはこれをなおさないと、元に戻らんよね。どやって戻すの?後輪をつけるときにはめるの?このままの状態だと、自転車ショップに持って行ってなおしてもらうしかない?
プチパニックに陥る。

飲み物を飲んで一息ついてから、本をよく読み、チェーンを手ではめていく。これをこうやるとはまるのか…
そうこうしているうち、手はチェーンの油で真っ黒。その手で本体をさわるので、きれいなはずの本体にも黒い手垢が…
チェーンって、もともと、こんなに真っ黒でどろどろでいいの?油がとれたら困るから、拭かない方がいいの?こんなに真っ黒になるんじゃ、後輪を外すたびに大変じゃん。

そしてまた、端末で検索。「チェーンのクリーニング」という項目。
その写真に写っている自転車のチェーンは、ちっとも真っ黒じゃない。なんと、チェーン洗浄機というものが、世の中にはあるのだということも知る。
クリーニング専用の液をつけて、いらなくなった布でふき、スプロケットの隙間も、布を突っ込んできれいにすると書いてある。
チェーンというものは、黒ではなく、銀色なのだ…

洗浄液などは持っていないので、とりあえず、すでに白いところを探すのが難しい状態になった、いらないタオルで、チェーンを回しながら拭く。なんせ全体が真っ黒なので、拭いても拭いても黒い。それでも、きれいな方が、チェーンも長持ちするし、シフト操作もスムースになると書いてあるのを信じて拭く、拭く、拭く…
何となく、チェーンとスプロケットが銀色だとわかる状態になり、一安心。次に、拭きすぎで滑らないかもしれないと、適当に潤滑油をスプレーしたりしてみる。

更に輪行バックに詰めるところまで、練習するつもりだったけど、ここまでで疲れ果て、あとは車輪をもとに戻すことに。
前輪をすぐに戻した後、後輪はチェーンの間をぬうようにしてはめる。何となく、チェーンをよけておいてはめてみると、いつの間にか、後輪がもとに位置に戻る。あとはブレーキを元に戻して、レバーを閉めたら完了。

ただ、これでこの自転車は元通り乗れる状態なのだろうかという不安が…
スタンドにたてて、サドルを手で回してみると、一応、車輪は回る。シフト変換もできる。「よっしゃ」
それでも、この状態で、乗ってみる勇気はなく、今回のメインテナンスはこれにて終了。次に乗ろうとしたとき、前に進むことを信じて。