院長の「JoJoブログ」

世界一

2015-11-28 19:56:20投稿

フィギュアスケートのことは、ど素人で何もわからないけれど、生放送でみた今日の羽生結弦選手の演技には、感動した。
ジャンプをことごとく成功させ、誰も想像していなかった異次元の高得点を叩きだした彼の強さは、どこから来るんだろう。

フィギュアスケートそのものというよりも、世界一という世界。
どんなスポーツでもそうだが、世界記録を出す選手というのは、肉体よりも、その精神構造は、どうなっているんだろうと考えてしまう。

体操の内村選手は、「世界一になるために、世界一の練習をしている」と言っていた。
おそらく、羽生選手も、世界一の練習をしているのに違いないと思う。ただ、スポーツにおける練習というのは、往々にして、故障の原因にもなるし、量と質の両方が必要だし、ただがむしゃらにやれば勝てるというものではない。いわゆる心、技、体のすべてが世界一でない限り、世界記録なんて生まれないだろうと思う。

試合後のインタビューで、本人が血のにじむ努力をしてきたと自ら話していたのも、本当に練習がきつかったんだろうなと感じた。ただ、今回、こんな高得点をだしてしまっては、今後のモチベーションをどうやって保つのか、これまた、世界一の人にしかないプレッシャーとこれからどう闘っていくのか、楽しみでもあり、不安でもある。
まだまだ、若いし、男性の体力のピークはもう少し先だと思うので、今回のNHK杯が、結局彼のピークだったね・・・とのちのち言われることのないよう、更なる異次元の世界を私たちに見せてほしいとは思う。だけど、これ以上、上があるんだろうかという今日の演技。同じレベルのライバルが現れてくれることが、最もよい彼への刺激になるのだろうけれど、そう簡単にはいかないんだろうなぁ。