院長の「JoJoブログ」

新しい道徳

2015-12-27 17:40:25投稿

現在、ベストセラーの1冊となっている、北野武著「新しい道徳」を読んだ。

彼独特の表現ではあるものの、私の感想としては、強く世界平和を訴える内容のエッセイだと思う。
中心となっているものは、学校で教える道徳教育の矛盾についてだと思うけれど、とどのつまりは、道徳などというものは、時代とともに変わるし、国によっても違うし、教育で押し付けるようなものではないということだ。

「道徳として、子どもに喧嘩をしちゃいけないと教えるなら、大人だっていかなる理由があろうと戦争をしちゃいけない。」
「宗教が世の中にひとつなら問題はない。宗教と宗教がぶつかると、大変な問題が起きる。」
「ほんとうに必要な道徳教育は、子どもたちにできる限りの真実を教えてやることだ。人間の抱えている矛盾や問題をごまかさずに、だ。人と人がどう付き合うかという問題も大事だろうけど、今の子どもにとっては、人間が自然やほかの国とどうつきあっていくかということの方が、もっと差し迫った問題になるだろう。」

国レベルの話になると、なかなか簡単には行かないけれど、個人レベルでいうと、自分の考えを人に押し付けたり、自分以外の人間のやることを、認められないことは、よくある話だと思う。
掃除をしましょう、挨拶をしましょうなどなど、道徳の教科書に書いてあるからやるものではなく、掃除をしたいという気持ちを本人が持たなければ、意味がないとか、挨拶は道徳ではなく、人付き合いの方法のひとつであるとか、とても、納得のいくことが、たけし流に様々な例をあげて著されていた。

私にとっても、ちょっと反省させられることもあり、1年の終わりに読む本としては、少し心を入れ替えて新年にのぞめるよい1冊だったと思う。