院長の「JoJoブログ」

山頭火句碑

2016-11-20 19:30:10投稿

かの有名な自由律句の俳人、種田山頭火の生家跡も墓も我が家からほど近くにある。

”山頭火の小径”と呼ばれる、狭い路地は、すでに成人したわが子が小学生のとき、学校の課題で、山頭火の句を学ぶ機会があり、歩いてみたのが最初だ。「山頭火かるた」を親子で暗唱したこともあるし(ずいぶん忘れてしまったけど)、平均的防府市民よりは、山頭火のことを知っているつもりなので、近々、知人に防府を案内することになり、”山頭火句碑巡り”というヤツをやってみようじゃないかと思い立った。

防府市民としては、予習が大事と、やっと乗れるようになったロードバイクで、ネットで仕入れた情報をもとに、句碑探しの一人サイクリングに出かけた。
防府市内の句碑の多くは、生家跡から半径1㎞程度で囲まれる範囲内にあるので、全句碑の制覇は大したことはないだろうとたかをくくっていたのだが、ところがどっこい...

観光案内のパンフレットなどには句碑がどこにあるか、地図に示してあるが、具体的な場所は書かれていない。
まず、つまづいたのが、松崎小学校だ。防府天満宮のふもとにある小学校に、句碑があるということは書いてあるけれど、小学校のどこにあるのかまでは、書かれていない。とりあえず、学校の正門に行ってみる。大体、学校というものには、卒業記念碑だの、何とかの像だの、やたらたっているのが普通だ。どれが句碑なんだろうと、いちいち立っているものたちを確かめながら、休日の小学校に勝手に入って、歩いて校内を1周したけれど、句碑は見あたらず。
「どこにあるん??」
あきらめて自転車をおし、校門をでてみると、門柱の外(学校の敷地内ではある)に、道路にむかってその句碑が立っていた。
「学校の中に入らなくても見れるようになってたんだ・・・」
気を取り直して、防府天満宮へ。
年に数回は来ている天満宮。ロードバイクで坂を上がり、汗が流れだしたころに到着。歩きだしてみたものの、句碑の一つは、駐車場の上の天神山公園にあることがわかっていたが、もう一つがどこにあるのかわからない。大きな神社なので、碑らしき岩の類が、数メートルごとにあったりする。ぐるっと1周して、みつからないので、観光バスの客を待つバスガイドさんを見かけたので、尋ねてみた。
彼女も、天神山公園のもの以外はわからないという。「すみません、私が勉強不足で」とかえって恐縮されてしまう。「観光案内所で聞いてみてください」
参道の階段をおり、”うめてらす”に向かう。「観光案内」カウンターの女性に尋ねたけれど、これまたわからない。「ちょっと聞いてみますね」といわれ、電話をかけて聞いてみてくれた。
結局、句碑は、梅の小道といわれる、駐車場から境内に向かう途中にあり、私がロードバイクをとめたところから10mくらいしか離れていなかった。参道を上り下りする必要もなかった。神社の中じゃないじゃん!!

てなわけで、句碑探しの旅は簡単ではなく、まだ、全制覇はできていない。

左上(防府アスピラート)       右上(兵間仏閣堂)
左中(いのうえテニスガーデン)   右中(人丸水源地)
左下(松崎小学校)          右下(防府天満宮)