院長の「JoJoブログ」

南国宮崎

2017-01-23 14:37:40投稿

この週末、スポーツドクター研修会に宮崎まで行ってきた。
宮崎県に足を踏み入れたのはおそらく30年ぶりくらいで、初めてと変わらない。
今回は、観光ではなく、仕事なので、まったく楽しみでもなく、1泊2日で行って帰るのみの強行日程だった。
山口からの直線距離は、岡山までと変わらない感じだけど、今回、これほど宮崎が遠いところとは思わなかった。宮崎というより、正確には、目的地、宮崎大学病院がとにかく遠かった。そして、寒かった。

距離的には、山口から行くには、小倉経由で大分県を通っていくのが、近道と思われるけれど、JRを調べてみると、鹿児島まで新幹線で行き、そこから特急で宮崎にもどるという、大周りコースの方が、時間が短くて済むことがわかったので、鹿児島ルートで行くことに。
ネットで電車を予約したあと、何人かの人に、「宮崎まで行くんなら飛行機でしょ」といわれ、びっくり。
沖縄以外の九州に、飛行機で行くなんて、ましてや、空路があること自体、考えもしなかったからだ。
博多まで新幹線で行き、福岡空港から飛行機で行けば、40分で着くらしい。
でも、そんなローカルな飛行機なんて、めっちゃ小っちゃいプロペラ機に決まってるし・・・
小っちゃい飛行機ほど恐ろしい乗り物はないし、絶対揺れまくって、酔いまくるに違いないし・・・

いろいろ考えたけれど、結局、もっとも長い距離を行く、鹿児島ルートで予定通り出発。
鹿児島中央までの九州新幹線は快適だったけれど、その後特急に乗り継いでからが長い。南国に行くんだからいらないかもなと思ったが、念のため用意しておいたカーディガンを中に着ても、列車内が寒い。新幹線とちがって、窓の密閉度が低く、窓際の席では、ガラスとその隙間の冷気が伝わってくる。指定席とは言っても、座席はぼろっちいし・・・眠いのに眠れず、宮崎駅についたのは午後10時半。

駅前のホテルにチェックインし、翌朝は唯一の楽しみである出張恒例ジョギング。あまり時間がなく、6kmくらいしか走れなかったけれど、駅周辺は結構店もあり、少なくとも山口よりは都会だな。と一安心。道幅が広く、中央分離帯には背の高いビロウが立ち並ぶのが南国らしい。両サイドの舗道に自転車専用舗道が設けてあるのにはちょっと感動。

しかし、それは宮崎駅周辺のみだということをすぐに知ることとなった。目的地の宮崎大学病院に、タクシーでむかうこと約20分。途中からは、建物がまばらで、山口で見慣れたのどかな景色のみ。病院周辺はもう少し店とかあるだろうと期待したものの、はっきり言って何もない。病院は、大学病院なので、それなりに立派だったけれど、山口大学病院のほうが、よほど都会?にあると錯覚するほどの場所。さらに、研修をうけた講義室は、これまたボロで、足元がすーすーして寒い。
日本全国、寒波襲来の日だったとはいえ、南国ゆえ、暖房が行き届かないという現実。寒がりの私には、ちょっとこたえた。

研修が終わって、さあ、また宮崎駅まで帰りましょうと、病院玄関前にでると、タクシーを待つドクターの長蛇の列。患者さんのくる平日でもないから、タクシーも少ないんだろうなというのはわかるけど。お見舞いの人はみんな車で来てるし・・・
強風にさらされ、20分くらい凍えて並んで待っていると、宮崎駅行きのバスがきたので、タクシーをあきらめ、バスに乗車。これがまた、最短ルートを通らないので、なんと宮崎駅まで50分もかかった。
めったに乗らない路線バスに50分ものった乗り物に弱い私は、完全グロッキー。何とか宮崎駅にたどりつき、待合室を探すも、これまた外に通じるドアのそばしか座るところはない。南国だから、寒さを避ける場所なんてないのだ・・・
寒気と嘔気の中、ちょっとだけお土産を買い、最終の特急に乗り込む。これまた、鹿児島まで寒くて足が冷え、トイレに行きたくなるし最悪。鹿児島経由で、わが町防府についたのは午後11時。

あぁ、南国宮崎は寒くて、遠かった。