院長の「JoJoブログ」

CSに思う

2017-10-20 08:55:06投稿

プロ野球は、クライマックスシリーズの真っ最中。
両リーグとも、ファーストステージは、3位チームが勝ちあがって、盛り上がっている。
ネットやマスコミでも、CSと書かれていれば、当然、クライマックスシリーズのことをさし、それ以外を考える人はいないだろう。

しょーもないことだけれど、産婦人科医にとって、CSといわれれば、英語のCaesarian-sectionのことで、日本語でいうと、帝王切開。私が大昔聞いた話によると、かのローマ皇帝、ジュリウス シーザー(Julius Caesar)が、母の死後、開腹手術で生まれたという言い伝えから、開腹による出産の術式にその名がついたということらしい。日本語では帝王切開と訳しているけれど、ドイツ語では、Caesarではなく、Kaiserといい、産科病棟や手術室で、日本全国、帝王切開のことは、「カイザー」と呼ばれている。(と思う)
ちなみに、ドイツ語のKaiserは、皇帝をあらわす言葉の語源になったそうだ。

どこの業界にも、業界用語というのはあり、略語も様々。カイザーとかアッペ(急性虫垂炎)など、ほぼ日本全国の病院で使われる(多分)共通単語もあれば、科によって特有のものだったり、伝統的に医局で受け継がれてきた手術術式の略語だったり、いろいろある。

今年の春には、野球の国際大会、ワールドベースボールクラシックが開催されたけれど、そのころには、マスコミに、WBCという略語が飛び交っていた。医学業界の我々にとっては、WBCと言えば、白血球(White Blood Cell)のことなんだけどなぁと思っていたのは、私だけかしらん?

まあ、何はともあれ、現在行われているCSで、我らのカープが勝ち抜くことが大事。
恵みの雨で、先行はしたけれど、なんせ、最も相性の悪いDeNAが相手だし、台風も近づいているし、涙雨にならないよう祈るのみ。