院長の「JoJoブログ」

ヤフオクドームにて

2018-06-18 19:13:41投稿

カープ5連敗で迎えた、プロ野球交流戦の最終日(雨天延期試合を除く)、福岡ヤフオクドームに、カープVSソフトバンクの試合を観戦してきた。

席はバックネット裏に近い3塁側で、左打者の打席では、ホームベースもよくみえる、結構いい席。
満員御礼のこの日、球場のファンの数は、6:4で地元ソフトバンクがかろうじて多い感じ。外野レフトスタンドは、ほぼ赤に染まっていたけれど、3塁側は、7:3くらいで赤。もちろん、応援用の格好をしてない人も多いので、色では決められないけれど、とりあえず、私は、お決まりの真っ赤なビジターユニフォーム(ちなみに背番号2)を着て行った。
試合は、1回の表から、カープのペース。交流戦に入って、チーム失点ワーストのカープとしては、とにかく点をとってもとっても、投壊状態が続いているので、いつうたれるかと思いつつ、ついに9回まで3安打。ソロホームラン1本のみ。
そして、うちにうったり14安打で、9回表が終わった時点で、13-1の大勝。
今日は、負けることはないねと、9回裏にばっちり3者凡退で終わればよかったけど、そうは問屋がおろさず、2アウトランナーなしからホームラン2本で3点取られて試合終了。
試合としては、一方的な展開で、カープファンとしては、まあよかったよかったという結果。

私は、一応広島生まれの広島育ちとして、カープファンの一人ではあるけれど、年に1回試合を見に行けるかどうかで、そこまで熱心ではないし、球場で応援することは、なかなかできない。日本全国、どこに行ってもカープファンの多さにはびっくりするんだけど、今回、ビジターゲームで、なお一層カープファンのすごさに感心した。
なんといっても驚いたのは、選手ごとの応援歌であったり、点を取った時や、タイムリーチャンスの時などに、繰り広げられる応援の音楽とフレーズが、ルーチンワークのように決まっていて、レフトスタンドのファンクラブ席以外でも多くのファンが、当たり前のように口ずさむことだ。しかも、応援用の小さな2本組のバットの振り方も、決まっている。私なんかは、2本のバットを拍手代わりにバンバンと打つだけしか使えないけど、周りのカープ女子をみていると、みんなが同じようにバットを動かしていたのだ。2本同時に前に出したり、左右交互に振ったりなど、完全に体が覚えている感じで動かしているように見えた。

たまに、大リーグの試合を中継で見ることがあるけれど、いつもカープの試合を見ているので、ものすごく観客席が静かだと感じる。実際、アメリカの球場では、鳴り物の応援はないし、基本は拍手とブーイング。なんでもみんなが同じことをするのが好きな、単一民族日本人と、一人一人の個性を大事にする多民族国家のアメリカ人の違いというのが大きな理由だとは思う。ただ、その日本人の中の、カープファンという人種は、さらにみんなで同じことをするのが好きなんだなと思う。今回のヤフオクドームでもソフトバンクのファンのほうが多かったはずだけれど、そこまで、息ぴったりの応援には見えなかった。
ま、今回は、ソフトバンクのチャンスがほとんどなかったせいかもしれないけど・・・

そもそもカープのファンになる人は、田舎の貧乏球団が、金をかけずに若い選手を育て、決してFAで選手をひっぱってこないという、日本人好みのストーリーを持つ球団を応援したい人たちだと思う。
だから、よけいにみんなで一致団結という傾向があるのではないかと勝手に思ったヤフオクドームでの1日だった。