院長の「JoJoブログ」

日本陸上

2018-06-24 23:22:22投稿

第102回日本陸上競技選手権大会が、山口維新みらいふスタジアムで開催され、観戦に行ってきた。
大会2日目の目玉は、なんといっても、男子100m決勝。
オリンピックのリレーメンバーが顔をそろえ、もしかしたら10秒きる瞬間が見られるかも・・・という期待で、観戦チケットを買っていた。
実際、陸上競技大会なるものを、テレビ以外で見たことはないし、陸上の日本一を決める大会って、どんなんかいなーという興味もあった。

まず、行って驚いたのは、報道関係の人、モノの多さ。いつも走っているジョギングコースの横の駐車場に、プレスセンターという仮設の建物が設置されていたのにびっくり。テントとか小屋とかいうレベルの大きさではなく、教室二つ分くらいの巨大なビニールハウスのような感じ。プレスセンターの周りにも、さらに小さな小屋のようなものがいくつかあり、スポットエアコンというのがホースでつながれていて、こんなものを見るのも初めて。
そして、そのエリアから数えきれないほどのアンテナ類が長々と競技場まで這わされていて、いつも走っているマイコースの変貌ぶりに思わず「半端ないって」

100mの決勝は、大トリ、夜8時半の予定だったので、昼2時の競技開始から、かなり長い時間があり、いろんなものを見ることができた。

全体として感じたのは、トラック競技とフィールド競技の扱い。トラックでは、スタートを全員そろえないといけないので、スタート時には、観客に静かにするよう、声掛けがあるのに比べ、フィールドでは、どんなに他の競技への歓声が大きかろうと、アナウンスがながれていようと、ジャンプや投てき競技のスタートの合図はある。合図の旗が振られると、そこから制限時間内に、スタートを切らないといけない。例えば幅跳びなら30秒、棒高跳びなら1分など。
多分、どの競技会でも同じだから、集中力を高めるすべを身に着けた人でないと、トップ選手になれないんだとは思うけど、ちょっと気の毒な気がした。
それに、競技後の優勝インタビューもフィールドの選手にはなく、トラックの選手の一部のみ。それ以外では、選手が最初に紹介されるとき、レーザー光線とドライアイスの煙がシュパーっと出る派手な入場門から登場するのは、トラック競技のみ。人気が先行しているのか、成績が先行しているのか知らないけれど、あまりにも差がある。完全に差別だ!

他に、興味深かったのは、裏方さんたちの動き。
幅跳びと3段跳びで使われる砂場は、1ジャンプごとに平らにならされるのは、当然のことだけど、競技ごとに、スコップで、全体を掘り、”耕して”いるのには驚いた。う~ん、砂の状態を均等にするためなのかしらん?
それから、やり投げのやりを、投げて落ちたところから、選手のところにもどすために、小さな自動運転の車が使われているのも、なに?あれ~って感じ。やりをたてるポールが2本ついていて、そこにやりがセットされると、長いつのがはえたようなそのミニカーは、結構なスピードで芝生の上を走ってもどり、ぴたっと止まるのだ。子どもの乗るゴーカートみたいでかわいい。

そんなこんなで、フィールド競技とトラック競技がいろいろと並行して同じ時間帯でいくつか行われつつ時間が過ぎていき、幅跳びが終わったところで、残された競技は男子100mだけになった。
やっぱり、最後は、ほかの競技と並行して行わないようにタイムテーブルがつくられている。

夕方になって、どんどん観客が増え、ついに2万人を突破。
そして8時半。

 会場に、「ON YOUR MARK」 のアナウンスが流れた瞬間、2万人を超える人々が一斉に息を飲む。
物音ひとつしない静寂。
自分の心臓の音が聞こえてきそうな時間・・・

「SET 」「GO」

スタートとともに、大歓声。
私は、広島出身という同郷のよしみで、山縣選手を以前から応援している。
「いけ==========!!!!!!」
最初から最後までトップを譲らない10秒間
「山縣選手、おめでとう!!!」