院長の「JoJoブログ」

シュレッダー

2018-07-30 23:05:59投稿

個人情報の漏えいが問題になるようになって久しい。
といっても、昭和の時代には、個人情報なんて聞いたことなかった言葉かも。

病院なんてところは、個人情報のかたまりのような資料だらけで、当院のような小さなクリニックでも、電子カルテでペーパーレスといいながら、毎日、いろいろな紙の印刷物があふれ出る。その多くは、患者さんに関する内容が書かれているので、スタッフの空き時間は、シュレッダータイムとなる日が多い。
ちなみに開院時に購入したKOKUYOのシュレッダーなんだけど、いまだ故障知らずで、11年間働き通し。それがどうしたの?と言われそうだが、当院においてある、開院時に購入した器械と名のつくもので、修理も、買い替えも一度もしていないのは、シュレッダーと冷蔵庫だけなので、ホントに、シュレッダーさんには感謝している。

普段は、印刷物の処分をほとんどスタッフに任せきりの私にとって、一応、給与明細など、スタッフにはあまり見せられない書類は、税務関係の書類と一緒に、開院時から保管している。ただ、11年たつと、その量は膨大で、増築した倉庫の棚もいよいよ満杯になってきたし、税務署の監査も終わったので、ようやく、重い腰を上げ、それらの書類のシュレッダーかけを、この週末、台風ですることもないので、ちらっとやってみることにした。

ところが、単に紙をシュレッダーに通すだけならそれほどでもないんだけど、ホッチキスやクリップ、クリアファイルなどを除いて紙だけにするのも、結構手間がかかることが分かった。何も考えず、単純作業を繰り返しているうち、だんだん、これって、シュレッダーにかける必要があるんだろうか、個人情報って何・・・と思い始めた。
領収書は購入した店、業者と、私個人の間で成り立つ契約のようなもので、すでに何年もたってしまっているし、購入したものの保証書とは違い、いまさら必要になることはない。個人情報といえば、店の名前や電話番号が入っているかもしれないけれど、店は個人じゃないし・・・

そう考え始めると、シュレッダーにかけるべき書類が、ほとんどない気がしてきた。お金関係の書類の多くは、税務署に見せるために必要なだけで、監査が終われば、それ以前のものを調べられる可能性はないんだし・・・じゃあ、全部ゴミ箱行きでいいんじゃ?
あれも、これも、情報なんてもんじゃないし。ごみ箱、ごみ箱・・・

かくして、11年前の1年分の書類だけで、疲れ果て、残り10年分は、そのまま倉庫にある状態。
また、シュレッダーさんと向き合う日は、当分先の話になりそうだ。