院長の「JoJoブログ」

いもむし

2019-06-20 10:55:56投稿

もし、あなたが、屋外で、「いもむし」を見つけたとき、どう感じるだろうか?
「わ。気持ちわるー」たぶん多くの日本人はこれかな?
「この幼虫、どんな蝶になるんだろう?」虫好きの少年ならワクワクした気持ちになるのかも。
そして、日本人ではあまりいないと思うけれど、海外の文化が異なる国の人では、
「おいしそうだなー」これも、十分あり得るのだ。

こんなことが、最近読んだ、途上国の開発に携わる人の著書に書いてあった。
要するに、同じ価値観でモノや事と考えてはいけないという内容で、日本では当たり前のこと、良かれと思われることが、海外では、全く通用しないケースがいくらでもあるという話だった。
確かに、いもむしが、食べ物という概念は令和時代の日本にはまずないと言っていいと思うけれど、途上国ではよく食べられているのかもしれない。実際、水族館で、イワシの群れを見て、「おいしそー」と思う(私だけ?)のと大した差はないということだ。

東京オリンピックに向けて、インバウンドが右肩上がりに増え続け、英語対応やわかりやすい表記など、特に都会や観光地を中心にいろんな対策がどんどん進んでいる中、まずは、日本の常識が通じないという意識はとても大事なのだと思う。最近始まった、山陽新幹線の車掌さんの英語案内も、東京オリンピックにむけての取り組みということを聞いた。(先月乗った時に聞いたその英語は、あまりにもカタカナ読みだったので、もう少しまともな発音にしてほしいなといらんことを考えてしまう私。)これも、新幹線の乗り降りの常識が通じない人への、親切ごごろなんだろうな。
電車が1分の誤差もなく、正確に走り回っている都会は日本だけで、世界に類をみないといわれ、そのことは日本人として自慢だけれど、逆に、時間にルーズなのんきな国の人々と接すると、多くの日本人は、いら立ったり、腹立てたりして、「付き合いきれん!」ということになりがちなので、そういう気持ちをぐっとこらえるのも、国際社会では大事なこと。
ただ、東京オリンピックが、日本人として自慢できると考えている風習、文化、おもてなしをより多くの外国人に知ってもらえる良い機会になることは間違いないので、国をあげての、外国人にまたきてもらえるいい国作りに一つでも協力できたらなとは思う。

まずは、車掌さんのことをつべこべ言う前に、個人的に感じている年々おちている英会話力をあげなくてはと思っている。というのも、今日、オリンピックのチケット抽選に全部落選してしまって、「なんだかなぁ」と若干落ち込んでいる自分への励ましでもありました。