院長の「JoJoブログ」

G20大阪サミットに思う

2019-06-30 19:18:00投稿

この週末、大阪でG20サミットが開催され、関西エリアは大変だったみたいだ。関西に限らず、日本全国の新幹線のとまる駅のほとんどのコインロッカーとごみ箱は使えなくなってたみたいだから、関西以外でもこの週末に出かけた人は不便だった様子。私自身は、仕事もあるし、特に出かける予定もない普通の週末だったけれど、6月に入ってから、ニュース番組を中心に、テレビやネットなどで、G20の話題の占める割合が相当なものだったので、いやおうなしに興味を持つことになった。

私自身、政治経済にかなり疎いので、過去のサミット開催時にもあまり調べたりすることはなかったけれど、今回は、少しだけ、勉強してみた。
まずはG20のGについて、なんのGなのか知っている人はどのくらいいるのだろう?そりゃGlobalでしょという声も聞こえそうだが、単なるgroupという意味。20か国というのは、なんとなく主な国という感じはあっても、20か国すべてをきちんと言える人はまあほとんどいないでしょうねぇ。とりあえず、20か国全体で、世界のGDPの90%を占めることや、サミットは年に1回開催され、議題は開催国に任されていることなど、いろいろと知ってみると少し面白い。

そんなこんなで、株を買ったこともなく、いくら経済に弱い私とはいえ、一応経営者の端くれなので、サミットを機にちょっと経済の本を読んでみることにした。Amazonでみつけた、その名も

「父が娘に語る 美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。」

著者は、ギリシャの元財務大臣で、この本は、世界25か国で翻訳されているベストセラーらしいけれど、読んでみて、とんでもなくわかりやすくはなかった。できるだけ、経済用語を用いないで語り掛けるようにつづられた文章ではあるものの、世界史に興味がないと読み進めるのが嫌になるかも。まず、経済の始まりは農耕からで、収穫物が余ったところからスタートしたということ。帝国が東西に侵出できたけれど、南北には気候の違いが大きく、発展できなかったことや、仮想通貨は原始時代から存在したこと。そして、話は宗教の存在から究極の民主主義へと移っていくという、結構堅苦しい内容。なんとなく、40年近く前にうけた世界史の授業を思い出す部分もあり、あのころ理系なのに世界史が得意だった私は、世界史の先生に気に入られてたよなあとかどうでもいいことを懐かしんだりして・・・
”金持ち金を呼ぶ”が原則の経済が格差をうみ、今後の世界経済に対する警鐘を鳴らす内容でもあるこの本。なかなか個人で経済を動かすことはできないけれど、少し、貿易問題にも興味を持たせてくれる書物ではあった。

今回のサミットにむけて、大阪を訪れた関係者は約3万人、そして、その警備にあたった警察官も3万人。ほんと、大きなトラブルもなく、無事終わってほっとしているのは、まず一番は、安倍総理だろうけれど、私も一日本人としてよかったねと思っている。
ただ、ニュース番組の中継をみながら、一番私の頭にうかんだのは、今回のサミット会場となった、インテック大阪が、数年前に、大阪マラソンのゴール会場だったよなあ。あそこでゴールして動けなかったよなあ。ということ。一応、その時のゴールタイムがいまだ自分のフルマラソンの自己ベストなので、私にとっては、思い出深いG20だったのでありました。