院長の「JoJoブログ」

高千穂峡

2019-08-15 19:50:59投稿

 

お盆休みに宮崎県の高千穂峡に行ってきた。
何となく、学生時代に遠征の帰りに寄ったことがあるような記憶もあったけれど、30年も前のことで、定かではなく、覚えていなければ、初めて訪れるのと同じだから行ってみようということになった。
とりあえず、ガイドブックによると、高千穂で訪れるポイントは、パワースポットである渓谷と神社めぐり。それから、夜神楽見学と廃線路を走るグランドスーパーカート乗車。

高千穂町は、人口12000人の小さな町にもかかわらず、年間観光客は、昨年145万人とのこと。どんな魅力があるのかは行ってみないとわからない。

宿泊予定のホテルに着いたのが、夕方だったけれど、チェックインすると、観光客用に公開されている夜神楽の見学にホテルからバスを出しているとのこと。バスの出発時刻は、1時間後。速攻で、夕食をとり、バスに乗って高千穂神社へ。バスの座席に置いてある座布団をもって、神楽殿にあがると広い畳の間は、すでに7割以上座った人で埋まっていた。本来の夜神楽は、冬の間、五穀豊穣を祈願して氏子の自宅で一晩中舞い続けるという、国の重要無形民俗文化財に指定されているものだけれど、今回、見学するのは、観光客用に神社で1時間のダイジェスト版が披露されているものだ。
初めに、解説を聞き、舞いが始まる。面をかぶった踊り手が太鼓の音に合わせて舞うさまは、少し滑稽でもあるけれど、結構体力必要そうだなと思いつつ眺める。3つの舞いがおわると、最後は、二人の踊り手が、会場におりてきて、飴を配ってサービスという、いかにも観光バージョンだったけれど、あまり見る機会もないので、楽しむことができた。

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翌日は、天気も怪しい感じだったので、雨がふらないうちに、カートに乗ることにして、朝一番に、あまてらす鉄道、高千穂駅へ。かつては、延岡から50㎞を結ぶ鉄道だったけれど、廃線となったあと、観光列車として復活。台風で全線廃止となった後にまた軽トラを改造したオリジナルカートを走らせる「高千穂あまてらす鉄道」として復活。初めは8人のりだったのを、2年前にグレードアップして現在の30人乗りのカートになったとのこと。
切符を買って乗り込むと運転手さんの解説を聞きながら、絶景鉄橋に向かって出発。途中のトンネルでは、カートからレーザービームが出て、感動。

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トンネルを3つぬけると、高さ105m、全長352.5mの橋梁に到着。一旦停止して、風速計を確認したあと、橋梁の中央で停車。眼下に流れる岩戸川を眺める絶景を堪能。運転手さんがシャボン玉をとばし、しばし撮影タイム。高所恐怖症の人は無理だけど、めったに味わえない経験をさせてもらった。

スーパーカートの旅を満喫した後はいよいよ本命の高千穂峡へ。眞名井の滝を下から眺めることのできる貸しボートの乗船は、5時間待ちということだったので、さっさと諦めて遊歩道を歩く。神秘の渓谷といわれるだけあって、吸い込まれるような細く深い谷をのぞき込むと自然の持つ力の大きさを感じざるを得ない。太古の昔、阿蘇の火山活動で噴出した火砕流が冷えかたまったところを、五ヶ瀬川の浸食によって断崖絶壁ができたということで、山口県内でもよく見る普通の田舎の山を流れる川とはちょっと違う。これほどまでの自然の景色は人口の100倍の見物客を呼ぶに値する魅力があることに納得。

1㎞の遊歩道を往復して歩数も稼ぎ、カロリー消費もできたところで、お次は、天安河原へ。車でしばらく走り、天岩戸神社へお参り。神社から歩いて渓谷を抜けると、天照大御神が隠れた時に、八百万の神々が集った聖域という洞窟が、突然現れて神聖な気分になった。川は相変わらず透明で美しく、マイナスイオンたっぷり。

1泊2日の滞在だったけれど、パワースポット感満載で、高千穂を堪能できた。雨にも合うことなく、猛暑にもならず、よいお盆休みを過ごすことができ、休み明けの仕事に向けて十分すぎるほど充電完了。

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