院長の「JoJoブログ」

変わらないものと変わったもの

2020-01-05 18:01:58投稿

明けましておめでとうございます。
いよいよ、オリンピックイヤーの幕開け。

今年の年末年始は、休日の並びがよいこともあり、兼ねてからの望みでもあった、20年前に暮らしていたアメリカのワシントンDC近郊を訪ねる旅をしてきた。
主な目的は、97~99年に暮らしていたボルチモアと月に1回は通っていたワシントンDCを訪ねること、そして、そのころ、一番仲良くしていた日系アメリカ人の家族と再会すること。

成田からワシントンダレス空港の直行便、12時間の空の旅ののち、空港からタクシーに乗って、ワシントンDCのダウンタウンのホテルについた。時差は14時間とボケボケの状態を覚悟していたけれど、緊張からか、あまり眠くなく、無事に到着。あいにく、結構な土砂降りで、その日は、1時間あまりダウンタウンをうろうろして終了。翌日は、レンタカーを借りて、約束した友人家族との待ち合わせ場所まで行き、感動の再開。ランチを共にして、楽しい時間を過ごすことができた。その後に訪れた、20年前に住んでいた場所も、20年の月日を感じさせないくらいに変わりがなく、20年前と同じように部屋の前に車を停めたときには、涙が止まらなかった。その当時にすでに築20年以上たっていた建物は、それから20年以上たった今も見た目は変わらないまま。毎日のように通っていたスーパーマーケットも名前が少し変わっていたけれど、記憶の中のそれとあまり変わらず、これまた涙。日本とちがって、古い建物を大事にメインテナンスしながら使っていくアメリカの文化がありがたかった。

最終日は、ワシントンDCの観光。ナショナルパークを中心に、スミソニアン博物館、ホワイトハウスなどの有名な建物を見て回った。住んでいた2年間に何度も訪れていた場所だけど、天気もよく、緑が映えて、広い道が続くこれぞアメリカ!という景色は、これもずっと変わらないまま。ただ、入場無料のスミソニアン博物館のひとつ、航空宇宙博物館に入ってびっくりしたのは、いきなり、入場口のセキュリティーチェック。空港と同じように、荷物、上着をかごに入れ、金属探知機のゲートを通らされる。テロ後は、いろんなことが厳しくなったと聞いていたけれど、博物館に入るのにこれか・・・とちょっとがっくり。あのころは、自由に何度も出はいりしてたよなぁ。
二つ目の博物館では、おなかがすいてきたので、フードコートで何か食べようとしたけれど、なんと缶ジュース1本5ドル。ハンバーガ1個が18ドルとこれまたびっくり。20年前は、まずいけど安いというイメージしかなかった、アメリカンフードがバカ高い。トランプ大統領になって、物価が上がったのかなぁ・・・
博物館内はとにかく高いので、外にでて、売店でちょっとは安い小さなホットドックを5ドルで買い、パクついたあと、ナショナルパークをぶらぶら。
一応、ホワイトハウスは見て帰らなきゃということで、リンカーンメモリアルを眺めたあと、ホワイトハウス方向へ。20年前は、庭のすぐ横に行って、柵から直接、建物を眺めることができたし、1日に何度かある、ホワイトハウス見学ツアーに並べば中に入ることができた。今は、柵のすぐそばの道は封鎖されて、警察の車両で埋め尽くされ、その道にまたもう一つの柵ができ、全く近寄ってみることができなくなっていた。かろうじて、写真は撮ることができるので、単に小さなホワイトハウスの入った写真を撮ることだけを目的に大勢の観光客が2重の柵の外に列をなしていた。

20年前とかわらないアメリカに涙し、20年前と変わってしまった物価の上昇と警備態勢に憂鬱になった1週間の旅。一生にもう2度と来ることはないだろうなと、巨大な国の首都で年を越した私は、これからも、日本で、平和に暮らせることを祈る2020年だ。DSC_1392.JPG (9.58 MB)