院長の「JoJoブログ」

歩数

2020-06-07 18:20:05投稿

自粛生活の影響で、どこかの会社が出した歩数のデータで、世の中の人々の歩く量がへっていること、運動不足が懸念されるというニュースが流れていた。そのデータでは、1日歩数3000歩以下、3000~8000歩、8000歩以上という大まかな分け方になっていて、緊急事態宣言以前に比べ、3000歩以下の人の割合が大幅に増えているというものだった。
東京をはじめ、大都市圏に住む人々の多くは、通勤で電車に乗っているので、ドアtoドアを車で移動の田舎モンに比べ、歩数は多いと常々思っていた。学会などで東京や大阪に年に数回は行くけれど、とにかく、都会に行くと、歩く。電車の乗り換え、駅の中の移動と、歩く気がなくても、歩かざるを得ない。都会の人は、田舎のほうが健康的と思うかもしれないけれど、田舎モンは、ほんと、歩きません。
「健康のため、ひと駅前でおりて、歩きましょう」とか言われても、電車通勤を大前提とした都会人にはそれもいいけれど、1世帯当たりのガソリン消費量日本一の、山口県民には、無関係。通勤に限らず、買い物に行っても、店の目の前までは車。大きなモールもないから、買い物先でもそれほど歩くことはない。田舎で歩数を稼ぐには、ついでには難しく、歩くことを目的に歩くしかない。
最近では、歩数を稼ぐと保険料が安くなるという医療保険と歩数計が連動したアプリもあるようだし、ごく普通にスマホをポケットに入れていれば、大体の歩数はカウントしてくれるので、歩数を意識している人は結構いる。そして、その意識している人の割合は、中年太り、メタボを意識し始める40代~50代が圧倒的に多く、結局、自分も含め、自分の周りもその世代が中心。
3月から使い始めた、“やまぐち健幸アプリ”は、山口県が主催している歩数計アプリだけど、現在、登録人数は、26000人くらい。そして、1日ごと、月単位で、自分の歩数が26000人の何番目かという順位がわかり、上位者は登録したニックネームが番付として表示されている。
私の個人的な目標は、上位1割の順位に入ること。2600位程度を意識している。その順位は、全体、年代、地域、企業、なかよしの4部門で公表されており、企業となかよしは、知り合いなどと登録しないといけないので、登録していない自分の順位はない。全体、年代、地域の順位をみると、全体、地域では、何とか上位1割に入るのだけれど、年代では入れたことがない。ということは、いかに、自分の年代で、このアプリに登録してせっせと歩いている人が多いのかということだ。
普段、クリニックの診療では、隣同士の部屋を行ったり来たりする程度で、総合病院に勤めているドクターに比べると、歩くというほどのことがない私の仕事。1日40~50人程度の患者さんと接していても、その大半は、病状や検査の説明をしている時間で、開業医というのは、しゃべる仕事だよなと、日々感じている。1日の診療が終って、今日もよく働いたなと思って、ポケットに入れているスマホで、“やまぐち健幸アプリ”開いてみると、その歩数は900歩前後のことが多い。もちろん、実際の正確な歩数ではないけれど、1000歩に達していない日は、がっくりしてしまう。診療がおわって、24時までの間に、何とか1日のノルマである6000歩を達成するため、18時からがスタート。スタッフが帰ったあとのクリニックで、ステップ台の上り下りをしたり、自宅に帰って、階段の上り下りをしたり、テレビを見ながら、ふろの湯をためながら、ひたすら足踏みをする涙ぐましい(⁉)歩数稼ぎ。休診の日は、できる限り、ジョギングをして、最低10000歩は稼ぐようにして、ようやくギリギリ上位1割をキープ。
コロナ禍以前は、ランニング仲間と走ったり、小さな大会参加などで、時々、10~20km走ることがあったけれど、仲間と走ることができなくなってからは、なかなか10㎞以上を一人で走ろうという気になれていない。せめて、最低、毎日のノルマを達成することで、運動不足と体力低下を防げないかなと思っている。年に一度はフルマラソンの大会に参加するのも自分の目標だったけれど、どうやら今年中にマラソン大会が開かれることはないようだし、みんなと楽しく走るのも無理だし、“やまぐち健幸アプリ”の順位だけが、今のモチベーションを保つ手段になっている。これから暑くなって、ますます走るチャンスがなくなるけれど、せめて歩数稼ぎに精を出すことは続けていきたいと思う。