院長の「JoJoブログ」

将棋

2020-07-16 21:58:06投稿

豪雨災害、感染拡大警報、ついでに、カープ連敗と暗いニュースばかりの中、藤井聡太七段の活躍のニュースだけは、おばさんの気持ちを明るくしてくれている。
そして、今夜、ついに、最年少タイトル獲得が現実となった。

昨年、息子を持つ母親の一人として、こういうまれにみる逸材がどういう風に育てられたのかなという興味で、「天才藤井聡太」(文春文庫)という本を読んだ。それ以降、息子を見守るような気持ちで、対局のニュースがあると、気になっていた。
とはいううものの、将棋というものについては、全くの素人。一応、駒の動かし方は知っているけれど、戦型とか将棋界のルールなどは全く知らない。本を読んで、将棋界のピラミッド、階級については、何となく理解したけれど、将棋そのものについては、チンプンカンプン。
そもそも、将棋と同じように、駒を進めていくオセロゲームですら、超苦手。ここに駒をおいたら、次に相手がここにきて、ここしか来れないから、ここにする・・・・私には、この手の”先を読む”能力は、先天的に全く備わっていないと思っている。五目並べもしかり。それこそ、自分の息子が小学生のころから、すでに息子には勝てなかった。先を読むのは2手が限度。とにかく、目の前のこと以外が考えられないのだ。

藤井棋士の活躍についてのドキュメンタリー番組では、彼はAIを超えていると言っていた。AIに1000万通りのパターンを読み込ませても最適な手とされなかったけれど、7000万通りを読ませたら、藤井棋士の選んだ手を指示したと、AIの専門家が言っていた。2通りしか考えられない私からいうと、まさに人間ではないということになる。
そうはいっても、将棋の面白さを知れば、もっと楽しめるのかもしれないと、彼の対局の解説記事などは、色々と読んではいる。読んでいると、序盤、中盤、終盤と展開があり、守り、攻めにも戦型があるらしいということは分かった。飛車を最初にどういう風に使うかで、戦型が展開されるらしいとか、わからないなりに読んでいるうち、これは、明らかにスポーツだなと思うようになった。特に、私が学生時代に大半の時間を費やしていた卓球は、1対1の戦いなので、何となく共通する気がしてきた。サービスの種類やコース、相手との駆け引きが重要な戦術は、敵の気持ちを読むことも必要。まあ、卓球の試合は20分くらいで終わってしまうので、将棋と比べることはできないけれど、少しでも聡太君に親しみをもつため、卓球と同じだなと思うことにした。

これから9月にかけて、次のタイトル戦も続く藤井棋士。人間ではない頭脳をもっている彼は、いずれ、全てのタイトルをとるんだろうけれど、それまでの成長を息子を見守る気持ちで、応援したいなと思う。