院長の「JoJoブログ」

東証のトラブルについて思う

2020-10-03 19:09:20投稿

10月1日木曜日、休診日だったため、テレビをつけていたところ、ニュース速報で、東証の取引がストップしていることを知った。
速報がテレビのテロップで流れるときには、時に重大な事件のこともあるし、緊急性があるのかどうか疑問に思うようなニュースのこともあるけれど、とりあえず、株取引の中断というのは、私個人にとっては、何の関係もない話だった。金融に興味はなく、投資とか運用とか、ギャンブルのようなものと思っている自分は、株を買うなんてことを考えたこともないし、知識もないので、東証がどんなものかもよく知らない。ただ、今回のシステム障害は、バックアップもだめだった、とんでもない不祥事だったようで、1日から2日かけて、ニュースも新聞も、この話題がトップニュース。
株とは無縁の自分も、さすがにこれだけニュースになると、今まで知らなかったことも知ることになった。まずは東証=東京取引証券所というもの自体が、株式会社であったことが驚き。世界中の株式の売買のシステムの設計、売買を行うための施設の提供、相場の公表などをする会社だという。
ま、株に興味ないし、誰もそんなこと教えてくれなかったんだから、無知な自分は仕方ない。
そして、東証は、日本では最大の証券取引所ということらしい。今や、証券取引というのは、完全にコンピューターによる制御なので、世界中でスピードを競っており、千分の一秒単位で取引の数などが変わるため、システムをいかに速く正確にコントロールしていくかということが大事らしい。
そういう話を聞くと、この度のシステムトラブルは、相当なダメージだろうなと思う。天災などの外的要因による障害ではなく、システムそものの障害であり、しかも取引が丸1日できなかったということは、前代未聞であったということもわかり、トップニュースだったことに納得。システムそもののは、富士通のものらしいけど、バックアップ機能も働かなかったというのは、ホント、重大なトラブルだったんだということがよくわかる。

世界中に影響を及ぼすレベルとは、全く比較にはならないけれど、わがクリニックの東証は、なんといっても電子カルテ。患者さんの個人情報のかたまりなので、データ流出の危険というのもさることながら、患者さんが目の前にいても、電子カルテが開けなければ、何一つその患者さんに対応することができない。一応、サーバーは3重になっていて、一つがダメでも次、次がダメでもその次というようになっているらしいけど、実際、100%大丈夫という保証はどこにもないので、デジタル社会の怖さを、今回のトラブルで思い知らされた。かといって、紙カルテにするわけにもいかず、開院当初から画像をはじめ何から何までペーパーレスでやってきた当院のシステムは時代の最先端を行っていたはずなんだけど・・・
株だけでなく、コンピューターの専門知識も全く持ち合わせない私としては、機器の管理をしてもらっている業者さんを信じ、せいぜい、機械についた埃を掃除して、トラブルのない毎日を祈るしかない。