院長の「JoJoブログ」

手活

2020-11-20 19:37:02投稿

ずいぶん前のテレビのバラエティー番組で、同じ服を着た5人の女性の年齢あてクイズというのをやっていた。5人のうち一人だけが70歳代で、あとの4人は20~40歳代という設定だったと思う。その70歳代の女性がどの人かをあてる問題なのだが、もちろん顔は映らない。後ろ姿、歩く姿、5人すべて同じ行動をとったビデオをみて推測するというもの。5人とも、髪型などはいずれも若々しく、この中に70過ぎた人がいるなんて・・・と思いながらみていたが、落ちたものを拾うという設定の場面で、5人の手が一瞬映ったときに、一人だけ手が老けていたのにすぐに気づいた。手は一番年齢がでるところだからなぁ。と思った私の考えはあたっており、番組出演者が結構当てられなかったその問題に私は正解した。

実際、若い人の手が目の前にあるような場面で、そのみずみずしいというか、きめ細かな手の甲のはりが、自分のそれとはずいぶん違うのを実感することは、歳を重ねるにつれて多くなっている。

もともと、どちらかというと乾燥肌で、夏はいいけれど、冬場になると、手荒れはひどく、乾燥した手の甲がガサガサしてくると、ハンドクリームを塗るようにはしてきたつもり。けれど、ガサガサするまでつい忘れているし、塗ってもすぐにまた手を洗う生活なので、こまめに塗らなきゃと思っても、なかなかそこまで気が回らないことが多い月日を過ごしてきた。しかも、コロナ禍になってからは、普段よりも、手洗い、消毒の回数が増え、手が荒れるのはいかんともしがたい。
コロナ禍以前も、医療に携わる者の常識として、診療中は1日に20回くらいは手を洗ってきたと思うし、アルコール消毒もしてきたけれど、半年前からは、手の洗い方が少し念入りになり、消毒の回数は倍増した。手指用のアルコールは、数年前に手が荒れにくいと評判のものに変えてからは、手への影響は少し改善されたけれど、なんせ今は消毒回数が多いので、老化のすすむわが手にとっては、受難の季節になっている。
私に限らず、世の中の人、皆が手をよく洗うようになって、手荒れで悩む人の数は多いようで、やたらとハンドクリームの宣伝や手のケアについての話題が増えてきているように思う。そんな中、CMやワイドショー番組で、「手活」というのをやっているのを何度か見た。要するに手をケアしましょうということだ。私は、これまで、冬場は、寝る前には必ずハンドクリームを塗るようにして、ガサガサがひどい時は、朝や昼休みの手を洗わないでいられる時間に、時々塗るという方法で乾燥時期を過ごしてきた。ただ、その「手活」というのをテレビでみると、ハンドクリームをただ塗るのではなく、塗りながら、結構念入りにマッサージしましょうという「活動」だ。それを見て、先週あたりから、寝る前にはハンドクリームをたっぷりつけて、しばらくマッサージをすることを始めたら、結構、朝起きたときの、手の感触がツルツルしていて、今までにない気持ちよさを実感できるようになった。CMの明らかに修正を加えたビフォーアフターの写真のように、目で見ただけで、手が若くなったとは思わないけれど、触った感触は明らかに違うので、これを続ければ、おばさんガサガサ手が、少しは若くみえるようになるかもしれないなとちょっと期待してしまう。ただ、マッサージは結構時間がかかるのと、仕事の日の夜は、疲れ果てて、マッサージなどという面倒くさいことは、つい、忘れて寝てしまうので、続けられる自信はない。
「手活」に限らず、老眼の進行を抑えるためのアイトレーニング、タルタルお腹を防ぐための腹横筋トレーニング、ほうれい線を目立たなくするための顔筋トレーニングなど、おばさんに課せられた毎日のアンチエイジングトレーニングは多すぎて、アップアップ。いずれも、毎日しなきゃと思うだけは思っているけど、結果がすぐに見えないのでなかなかねぇ・・・

こうしておばさんの日々の戦いは続く・・・はず