院長の「JoJoブログ」

横断歩道

2022-07-30 23:59:06投稿

クリニックそばの旧国道には、信号のない横断歩道がある。
道路交通法では、信号のない横断歩道に歩行者が立っているときには、車は停止しなければならないことになっているが、実際には、歩行者に気づきにくいことが多いし、横断歩道を渡ろうとして人が立っている場面に出くわすことはなかなかない。そもそも、山口県内は、車社会で、歩行者の数は少ないし、歩行者からすれば、横断歩道のないところでも、車が通っていなければ、道路を横断してしまうのが現実だと思う。
横断歩道や信号機は、道路の視界や交通量などを調査したうえで、設置されているはずなので、わたる人が多い所や、車が途切れにくい場所には、まず信号がある。
防府市内の旧国道にしても、交通量はまあまああるので、横断歩道にはほぼ信号があり、私の知る限り、信号のない横断歩道は、当院に入る狭い道の交差点だけではないだろうか?
15年以上、この場所を毎日のように車で通っていて、朝夕の時間帯は、右折しにくいので、押しボタン式でもいいから信号が付けばなあと思うくらいで、そこにある横断歩道のことを考えたことは最近までなかった。
コロナ禍になって、仕事終わりにクリニック周囲をランニングすることが多くなり、歩行者として、その道を横断する機会が増えた。いつも車で通るので、ドライバー感覚で、車が途切れたときに、急いで渡るか、50mくらい離れた信号のある交差点まで走って、そこで横断するかのいずれかで、これまたその横断歩道を意識せず、過ごしていた。
今年になって、テレビCMで、横断歩道に人が立っているときには車は停まりましょうというのをよく見るようになり、また、ローカルニュースで、新学期の交通安全教室などで、横断歩道のわたり方の指導などを見て、そういえば、うちの近くにもあるよなぁ・・・どうせ誰も停まってくれないようなぁ・・・と思っていた。
先月、防府市内ではない田舎道を車で走っていた時、信号のない横断歩道に、小学校低学年くらいの女の子が一人で手をあげて立っているのに気づいたけれど、気づいたときには、2mくらいしかなかったので、急ブレーキをかける時間もなく、通り過ぎてしまった。「わー、ごめんねぇー、気づくのが遅くて止まれなかったよぉ」とその女の子に聞こえるはずもないが、謝るしかなかった。
それ以来、今度から、ランニングするとき、横断歩道に立ってみて、停まってくれたら渡るようにしようと決意。(というほどのことでもない)そして、実際に、それを実行してみると、3台に2台は停まってくれることがわかった。
防府の人って、なんて、みんな優しい・・・
これまで、自分は、おそらく人が立っていても気づかなかったり、そもそも横断歩道に人が立っているかどうかを意識して運転していなかったと、猛省。
停まってくれたドライバーには必ず頭を下げることだけは実行して、これからも、安全運転を心がけなきゃと、ランニングする度に思うようになった、ここ1か月。