院長の「JoJoブログ」

SDGs

2022-08-14 17:10:51投稿

暑い日が続き、なかなか出かける気力もなく、お盆休みも特に遠出をする予定もなく、ここのところ、読書熱が上昇しつつある。
Amazonの電子書籍、Kindleのマイライブラリーには、クリック続きで、本がたまっており、最近の流行りは、内館牧子氏の小説など。そのうちの一冊、数年前に新聞小説としてベストセラーとなった、「終わった人」は、会社を定年退職となった男性の悲哀を面白く描いたもので、あっという間に読めてしまったが、それに関連したおすすめ本で、綾小路きみまろ氏の「人生は70代で決まる」というエッセイも読んでみた。

内館牧子さんも、綾小路きみまろさんも、現在70代で、会社員や勤務医なら、確実に引退している年齢だけれど、定年のない職業で、今が盛りと活躍されている、特殊な方たちであることは間違いない。
かくいう私自身、定年がない自営業なので、いつ辞めるかは自分の気持ち次第であり、いわゆる老後とか、余生とかということを考えてしまうのだが、”老”の”後”は存在しないわけだし、”余”った”生”も存在しない。老後とか余生とか、寿命が50歳くらいだった時代の言葉でしかないんだなとこれらの本を読んで思い知らされた由。

そして、内館牧子氏の小説にも、綾小路きみまろ氏のエッセイにも、至る所に、長年連れ添った夫婦の問題が取り上げられている。私の知り合いにも、熟年離婚した人が何人かおり、昭和の時代に比べると、離婚、再婚は珍しくないが、実際、死ぬまで夫婦円満でありつづけるのは、そう簡単ではなさそうだ。
ただ、「人生は70代で決まる」の中にあった、最も心に響いた一節がある。昨今では、SDGsが大事だけれど、夫婦円満の秘訣として、持続可能な開発目標は、S(少しの)、D(ダメは)、G(がまん)・・・だそう。
う~ん、納得。