院長の「JoJoブログ」

寒波襲来に思う

2023-01-23 14:10:01投稿

10年に一度の寒波、水道管の凍結に注意など、先週から、ニュース番組、天気予報では、かなりまくし立てて警戒を呼び掛けている。
普段、雪のない地域に住んでいる自分たちには、北陸や東北、北海道の人たちが、大雪の中、平気で車を走らせているのをみると、すごいなと思うのだけれども、少々のことで、仕事は休めないだろうし、車以外の移動手段がないことも、田舎であれば当たり前。ただ、これまでにも、毎年のように、雪で車が立ち往生とかという話題はあり、なんでまた・・・と思うこともしばしば
防災心理学では、このように、警戒が呼びかけられているにも関わらず、悪天候の中を出かけて行ったりする心理には、「このぐらいならまだ大丈夫」という正常性バイアス、「今までの経験から、そんなことになるはずはない」という楽観主義バイアス、「皆も出かけてるんだから、いいんじゃない?」という同調性バイアスという3つのバイアスがあるそうだ。
その話を聞いた時、普段診療していて感じる、患者さんの対応と同じだなと思った。
「今まで特に困ることもないし、元気だから大丈夫と思っていた」と健診などは受けず、初めて病気がみつかって、慌てふためくケースだ。もちろん、天災と病気を同じに扱うことはできないけれど、病気というものを、身体に起こる災害と考えれば、似たようなものかもしれない。
当然、健診さえ受けておけば大丈夫ということもないし、逆に病気を心配しすぎて、不要な検査を受けまくったりするのもよくないし、なかなか、心配事はつきない。
一生、病気にならない人もいないし、人は必ず死ぬものなので、病気を怖がってばかりもいられないけれど、異常気象については、地球レベルで考えていかないといけない問題で、防災対策というのも待ったなしの状況だ。

今回の寒波で、日本全国、事故にあったり、生活に支障が出たりするような人が一人でも少ないことを祈りつつ、氷点下をめったに経験しない、瀬戸内育ちの自分としては、とりあえずは水道が凍結しないよう、対策をしておこうと思っている。