院長の「JoJoブログ」

2023-03-20 22:04:17投稿

暑さ寒さも彼岸までというように、ポカポカ陽気が続き、すっかり春めいてきた。
佐波川の桜はまだだけど、関東では、もう開花宣言が出ているし、今週末には満開になるらしい。
当然ながら、日の入り時刻は遅くなり、普段の診療が終わっても、まだ外が明るいことに気づく。

コロナ禍になってから、ジムに行くのをやめ、ルームランナーで走れなくなった分、屋外を走るようになったけれど、雨の中は走らず、暗い中は走らずというルールを厳格に守る必要(!?)があり、日暮れが早い冬の間は、なかなか走れず、ランニング頻度はガタ落ち。海響マラソンを完走した後は、ほぼ、仕事のない日(しかも晴れた日)の朝だけが、ランニングタイムとなっていた。
土曜日の夕方、仕事終わりがまだ明るかったので、久々にクリニックの西側の田園地帯をランニングすると、景色はすっかり様変わりしていた。秋の稲刈り後から、半年ぶりくらいに走ったその一帯は、半分くらいは麦畑の緑に置き換わっていて、路肩には、つくしがのぞいている。菜の花もあちこちに咲いていて、走りながら春を満喫。この何とも言えない自然の息吹を感じつつ、信号も気にせず、マイペースで走れる農道のランニングだけは、田舎モンの特権だよなぁ。皇居ランもいいけど、絶対、走るならこっちだよなぁ。

毎年、桜の咲く季節には、人々の別れと出会いがあり、新しい生活を始める人も多い。病気などで、余命いくばくかになった人やその家族が、「桜が咲くころまでは・・・」という気持ちになるのも、毎年必ず咲いてくれるその姿に生命そのものを感じるからなんだろうなと思う。季節なんて、単純に太陽系の枠組みのなかで、たまたま地球にもたらされているものなんだけど、たまたま北半球の温帯地域である日本では、四季がはっきりしていて、何故か日本人は、春を四季の始まりと感じるのだ。
走りながら、春、春、春と色々思いを巡らせている私。あと何回自分は桜を見ることができるのだろう。1回の可能性もあるし、40回の可能性もある。ま、50回はないか・・・