院長の「JoJoブログ」

東京にて

2023-05-15 23:15:28投稿

この週末、学会参加のため、東京に行ってきた。
東京は、半年ぶりだったけれど、金曜日の宇部空港からの最終便で夜10時をすぎて到着し、羽田から京急電車に乗って、山口ではありえない数の人の波を見て「あぁ、東京にやってきたな」と思う。人口が多いのはわかってはいるものの、夜11時になっても家にいない人の割合も多いんじゃないかな・・・
ま、田舎者が考えても仕方ないか・・・
学会は、今回、偶然が重なって、私の所属する日本乳腺甲状腺超音波医学会と日本産科婦人科学会の両方が同じ日程で開催され、しかも会場が東京メトロで二駅しか離れていなかったため、二つとも参加してきた。
そんなわけで、2日間、朝から晩まで結構頑張って聴講してきたわけだけど、都内にいる間、1円も現金を使うことなく過ごしたことに、防府に帰ってきて気づいた。行く前は、遊びにいくわけじゃないし、所持金3万円程度でいっか。と財布に現金を少し入れて、出発したものの、帰宅して考えてみると、そういえば、東京にいるあいだ、一度も財布出さなかったわ・・・と、ちょっとびっくり。空港のチェックインはANAのスマホアプリだし、都内での移動は、モバイルSuicaで電車に乗るだけ。学会の受付も、アプリに登録したQRコードをかざすだけ。コンビニでの夜食ゲットも当然、電子マネー。食事はホテルでしかしていないから、フロントでまとめてカード決済。ホント、現金持つ必要なし。自販機で飲み物買うときでさえ、どの自販機をみても、コインいらずでスマホかざすだけ。
驚いたのは、乳腺超音波のセミナーで、QRコードが8種類(多分)印刷されたプリントをもらって、会場で映し出されたスライドの超音波画像を見ながら、1症例ごとにQRコードを読み取って、その症例の診断と治療方針を自分のスマホ上で選択するというシステム。この学会では、昨年からあったらしいけど、私は初めてだったので、リアルタイムで会場にいる人たちの回答の数がグラフになって映し出されるという、時代の変わりようを実感した。そういえば、コロナ前にこの学会に参加した時は、解答用紙をもらって、それに手書きで答えを選び、終わった後に紙を提出して、学会の最後に成績発表みたいなのがあったのを思い出す。コロナ禍で学会参加もWebが中心になったこともあるけど、日本中で、DXが進んだのも確かだよな。コロナ禍がなかったら、こんなスピードでは進歩してなかったんじゃないかと思う。
田舎では、現金しか使えない店や自販機が、まだまだ多いけど、少なくとも、東京に行くときは、現金を持たずに行っても、何も困らないことが判明したこの週末。そして、スマホなしでは、何もできないことも判明。スマホを落としたり、置き忘れたりする自分のような人間は、取り残される可能性が高いので、この度、唯一の東京での買い物は、スマホホルダー。いつでも、どこでも、スマホを首からぶらさげ、デジタル社会に後れをとられないようにしたいと思う。セキュリティ対策など問題点も色々と指摘されてはいるけれど、この先、アナログの良さも残しつつ、安全、便利な生活が送れることを願っている。