院長の「JoJoブログ」
国宝
2025-12-20 08:41:01投稿
今年、数々の記録をうちたてた映画「国宝」
私の周囲でも、多くの人が映画館に足を運んで鑑賞した作品。中には、感動して、複数回観に行ったという人も。
かくいう私は、映画、ドラマにほとんど興味がない。特に嫌いという訳ではないのだけれど、「結局、つくり物じゃん」という冷めた目でしかみれず、感動しないという現実的な性格。昭和の時代は、テレビドラマ全盛期で、よく見てたと思うけど、医者になって、テレビを見る時間などほとんどなくなり、映画も誘われて観に行ったことがないわけではないけれど、頻度としては、数年に1回。スポーツは作り物ではないので、観戦することも多いけど、映画館に行くことは、ほとんどなく、最後に行ってから、たぶん10年以上はたっている。
とはいうものの、読書は好きで、小説はよく読む。小説も、フィクションだけど、映像とちがい、登場人物はあくまでも自分の頭の中にしか描かれないし、勝手にすすんでいかない。自分の中で想像したり、面白くなければすっ飛ばしたり、あくまでも自分のペースでストーリーを飲み込んでいくので、自由だ。
そして空前の大ヒットとなった「国宝」
これだけ、人気があると、話についていけないのも癪だし、かといって、映画館に行くのも面倒だし、とりあえず、原作を読むことにして、kindleで、上下2冊をゲット。実際、歌舞伎の話ということ以外、何も知らずに読み始めたのだが、いきなりしょっぱなはヤクザの新年会の場面で始まるという、まったく想定外の物語。しかも 文体が歌舞伎調ということで、何とも自分としては読みにくい。
どうやら主人公は、ヤクザの組長の息子ということが、わかってくるのだが、とにかく、物語が数年単位でワープするし、楽しそうな場面よりも、暗~い場面の方が多く、私好みの小説とはかけ離れている。
途中、物語の進行が面白くなって、ワーッと読み進んだところもあったけど、頻回に出てくる歌舞伎の表現のところは、斜め読みですっ飛ばしながらも、なかなか読みづらい文章で、ようやくという感じで読み終えた2冊。小説としては、長編だけど、最後に人間国宝にのぼりつめるまでの主人公の50年の半生としては、なんだか断片的でいまいちだったなあというのが正直な感想。
映画はあまりの人気で、上映期間が延長に次ぐ延長となっており、原作読んで、面白そうなら久々に映画館に行ってみるかなと思っていたけど・・・
やぁ~めた。
